桂馬の手筋まとめ
今回は、桂馬の手筋を学びたいと思います。どこにでもある何の変哲もない手筋の解説につき、お恥ずかしい内容ですが、初心者のお勉強用のアウトプットだと思ってお付き合いください。
この記事では、「桂馬」の基本手筋についてまとめています。
「桂馬」の駒の動きは、自分や相手の駒を飛び越えて、左右斜め前方にぴょんと飛び跳ねる動き方をします。この特殊な動き方は、時に相手に対してかなりの脅威になります。
将棋を覚えたての私のような初心者は「桂馬」をどのように使えばいいか分からないでいるので、変な動きの駒だと使い勝手が悪いと思っていました。寄せの手筋をいくつか解いている中で頻出してくるので、使い方が分かれば強い駒なんだと最近は実感しています。
ふんどしの桂
つなぎ桂(継ぎ桂)
つるし桂
控えの桂
歩頭の桂
ふんどしの桂
桂馬の左右の跳ねを生かして、駒の両取りを狙う手筋です。極端な例では、桂馬がより価値の高い駒の両取りを狙っています。これを「ふんどしの桂」と呼びます。
ふんどしの桂は、基本的には駒得を狙う手筋です。桂馬は全体の中では価値の高い駒ではないので、「かならず(片方が逃げても、もう片方の)価値の高い駒と交換できる」状況をつくることができます。
駒得をするということは、相手の金銀や、稀に飛車角を奪うということなので、当然相手陣の弱体化にもつながります。機会があれば積極的に狙っていきたい手筋です。
つなぎ桂(継ぎ桂)
桂馬の利きに対して、さらに桂馬跳ねて、桂馬を利かせる桂馬の攻撃が繋がった手筋です。7四桂馬と打てば、敵が王将を避けたら、金や飛車を貼って詰みです。相手が同歩としたときに、さらに同桂とする。これを「つなぎ桂(継ぎ桂)」と呼びます。
つるし桂
桂馬で詰みになる状況を言います。一目、穴熊の非常に堅そうな陣形ですが、2三桂打ちで詰みとなります。この桂馬を打って詰むことを「つるし桂」と呼びます。
また、飛車の横利きとの相性が抜群なので、飛車で聞かせて、その下段に桂馬を打って詰みということもつるし桂の狙いの一つです。
控えの桂
狙いの地点に対して、一歩控えた場所にいる桂馬の手筋。次の桂跳ねに両取りや王手の狙いを持たせています。この後でふんどしの桂の形になりますが、あえて成らないで敵陣に侵入するのが好手というわけです。
歩頭の桂
桂馬をあえて、相手の歩にタダで取らせて、空いたスペースに持ち駒を打つ手筋です。これが寄せの手筋の本でたくさん出てくるので、なるほど桂馬で詰めろをつくるには歩頭の桂がたいへん便利です。
今回は「桂馬」の手筋を5パターンご紹介しました。「桂馬」の独特な戦い方を実践にも活かしていきたいと思います。
参考
桂馬の動き、手筋と使い方は?ふんどしの桂に控えの桂 | ゼロから始める将棋研究所